datetaira’s blog

日々の生活で思うこと

魅力のない音楽企画

日曜日は沼津のフルバンでのライブに参加していた。

町の音楽愛好家が町おこしを大義名分に企画しているような陳腐な…いや、立派なイベントで、僕にとっては沼津のバンドに参加してから初めてのステージだった。

来場客から結構立派な金をとる…ということだけを「立派な企画」だと思うのだが、僕自身がこのライブ企画に金を払うことはないと思う。そんなに人の前で演奏して音楽による承認欲求を満たしたいのならバンドやステージ単位でのチャージにしろよ…としか思えない価格設定なのだ。

「音楽フェス」と同じように考えての価格設定なのかも知れないが、沼津の田舎町でのセット料金4,000円は高過ぎる。一アーティストのライブ800円(それも別売り)くらいが適正価格だと思う。だからと言って、僕が金を払って見に行こうと思うアーティストも殆どいないのだけど…。

「沼津の街音」というこの企画は、どこかのワンステージだけを見たいとしても抱き合わせのようにイベント全体の料金を払わなくてはワンステージすらも見ることが出来ない。そして、そのステージというのはライブが出来るような飲食店で開かれるものであり、そこらの開けっぴろげな公共スペースで開催されるものでもないから、抱き合わせ商法の高いミュージックチャージの他に、必然的に飲食料も取られることになる。

寂れて廃れ果てた商店街周辺の飲食店にしても目先の小金稼ぎになるのだろうからこの企画に賛同していて、承認欲求を満たしたいばかりのミュージシャンたちもこれ幸いとばかりに集うイベントなのだ…そんなふうに僕には見えた。

さて、そんなライブ出演から22時前頃に帰宅して、打ち上げ…という訳でもないけど酒を飲んだ。

前夜に作っていたが結局食べなかった鯵の薬味和えを食べながら、枝豆を湯掻く。いつもと変わらぬいつものように美味しい食卓。

今夜は酒場でのライブだったのでステージの合間にそこで酒を飲んだりもしたが、サービスと言えばエアコンが効いていて椅子があるだけという空間なので、プラカップ一杯のビール500円は高いと思った。この500円というのは演者価格であり、一般客は700円払うことになる。

僕は興味持たなかったが、バンドメンバーの何人かは夕食代わりにフィッシュ&チップスなどを喜んで食べていた。マックのやつみたいなポテトと明らかな中国産の冷凍食品フライのセットで1,000円くらい。これを食べるくらいなら、近くのマックで買ってくるわ…と思うようなやつ。

この店に金を払うことが惜しかったので、僕は途中から持参水筒に詰めた飲料(スキットルボトルのウイスキー)を飲んでいた。

ライブを終えて帰宅してから飲んだものは、この日最初の酒ではないので新鮮味はなかったのだが、過剰なほどに冷やしたウイスキーソーダ水は美味しかった。そして、その安さを考えると美味しさが3倍増するように感じた。

沼津の中心商店街は活気を失っており、その盛り上げのために何かの手を打った方がいい…という考えは分かる。しかし、今回のイベントには僕は加担したくないと思った。多くのことが時間と金の無駄であったように感じたからだ。

あっ、これはイベントの成り立ちについての感想。ライブ(というか僕が演奏したこと)自体は楽しい時間でした。