【夏旅】旅における味覚

旅の途中で「本当に美味しいものに巡り会えるか?」というのは旅を楽しむうえで大きな問題になる。

なかには「イイ風景をみるだけ」とか「まだ乗ったことのない列車の路線に乗るだけ」でも旅を満足する方もいるかと思うが、食い意地の張った僕にとっては旅の途中での食事というものも旅の楽しさを構成する重要な要素なのだ。

 

今回の旅で印象に残った食事をメモしておく。これは「印象に残ったもの」であり、「高価だったもの」とか「万人にとって美味しかったもの」という訳ではない。

■早朝の高崎線及び新潟付近で食べたおにぎり(旅の前夜につくったもの)

■人でごった返す長岡駅のスーパーで買った「まつりセット」。この日は普段普通に売られていそうなものまで「花火大会の便乗商法的」に「まつりでの推奨品」として売られているのに驚いた。

仁賀保のホテルの朝食。銘柄米と魚卵が売りだったのだが、いずれも大したものではなかった。だが、他のおかずの数々は充分に美味しいものだった。

下北半島の吉田ベーカリーの惣菜

★大間グリーンストアーで買った安い鮪

下北半島の魚介類ほぼ全て

■恐山の冷水

■ホテルで作ったインスタントラーメン

八戸駅で買ったイカ弁当

 

万人受けするであろうものは★印にしておいた。「50歳くらいのおっさんの作ったおにぎり」なんて、余程の間柄でなくては敬遠されるし、「旅先で即席ラーメン??」と思う方もいるだろう。

ただ、食べるものには「何のタイミングで誰とどうやって食べるか?」で美味い不味いが左右されるのだから、旅先での食物なんて本当に極私的な印象とか感想になるのだ。

 

旅から戻って一週間になる。こうして食べたものを思い出していても「その時の楽しさ」が思い出され、旅を反芻することが出来る。そして、今回の旅では「親子3人でメシを食うこと」ということが、それが粗末なものであっても相当良質な調味料となることを改めて感じさせられた。