ブーツのことを考えていたら…。

「今年の冬は記録的な暖冬だ」とニュースなどが報じているが、僕にはそんなふうにも思えない。

…ということを以前にもこちらに記したが、とにかくこの冬はやたらに寒く感じるし、そのために出不精になりそれがデブ性を招いているという最悪なサイクルに陥っている。

体を動かすことが億劫になり汗をかいて動き回る機会も著しく減っているから、基礎代謝も下がり寒さを一層感じるようになる…。

そんな悪循環の真っ只中にいることは分かってはいるので、このところ休日に時間があれば少しでも歩くようにしている。このため、最近は休みになるとスニーカーを履くことが多く、この冬はほとんどブーツを履いていないことに今更ながら気が付いた。

ファッションアイテムとして、ブーツ自体はとても好きなものだと思っているのだけど、本当にこの冬は着用していない。こうなると「ブーツを好き」ということの信憑性も我ながら怪しく思う程だ。

これは歩くためのツールとしてはスニーカーのほうが優れていることもあるが、沼津で生活をしているとお洒落な格好をして出掛けよう…と思うことが激減したためである。

出掛ける際に羽織るものがテーラードジャケットでもジャンバーでも構わない。そして足元がブーツでもストレートチップでも構わない。何かのお洒落な格好をして出掛けて気持ちのイイ場所というのが沼津界隈には無いのだ。

田舎町に住んでいるのだから仕方ない…沼津に越して来てからは、そんな風に自分に対して言い訳する浅知恵ばかり発達してきていて、ならば田舎らしい楽しいことに没頭しているのか?というと、そのへんについても怠惰な方向に向かう一方であり、僕はこの数ヶ月で着実に老け込んできている。

「老けるということは物事への興味が薄れてきて、色々なことを問題臭く思ってしまうこと。」これは何年か前に会った人から聞いたことであるが、僕は着実にその道を進んでいるようだ。

 

あと1ヶ月くらいはブーツのシーズンも続くし、場違いな田舎町であってもお洒落な格好をして買物に行くことが否定されることはない。若い頃は「とにかくスタイリッシュに過ごすこと」なんて全く面倒ではなかった。

ブーツとの接触頻度から考えただけのことではあるが、どんなスタイルでどこに出掛けるにしても、とにかく「面倒臭がることは敵」として活動せねばならないと思った。