この数日、手をかけていた燻製も完成した。
「この数日」と言っても一昨日の夜中に燻製を始めるときに燻煙剤に火をつけて、同じような作業を昨日の夜にしただけだから、大した時間をかけていないし、「手をかけた」と言うのも全くの間違いで、本当に僕は何もしないうちに燻製が出来ていた…というのが正しいところだ。
昨夜、2日目の燻しを施されたチーズたちは僕の期待通りにツヤツヤと光るような赤銅色に仕上がった。
懸念されていた熱の入りも、それほどのものでもなかったようで、金網にめり込むチーズの厚さも大したことはなかった。
出勤前にこれらをラップで包み冷蔵庫に入れ、あとは燻製の煙臭さがしっかりと落ち着くまで放っておくだけ。
漬物といい、燻製といい、僕の趣味は大して手間のかからぬものばかりだ。勿論、無駄な手間を省いて、僅かな作業でこれらを楽しめるようになるまでに多くの労力やら時間を費やしたのだけど…。
出来たばかりの燻製の味はそれほどでもない。数週間、寝かしたものののほうが味が馴染んで美味いように思う。しかし、明後日遊びに来るであろう娘とこれを一緒に食べられるかと思うと、それもとても楽しみである。