ピロシキ

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今日、凄く久しぶりにピロシキを食べた。

この前に食べたのがいつだったのか記憶にないくらい久しぶりだ。大学生の頃に食べたことがあるか?もしかしたら子供の時以来かも…そのくらい昔のことだ。

覚えているのは小学生の頃のことだ。
母親がたまに菓子パンを買ってきていた。個別にビニール袋に包まれたトレーに取っていくやつで、パン屋のパンだ。田舎町だったのでそこらにそんなパン屋があるわけではない。けれど母がどこでパンを買ってきていたのかはいまだに知らないけど…。

そうしたパンの中にはカレーパンがあった。甘い菓子パンに比べるとカレーパンは御飯っぽくてお腹いっぱいになるので、カレーパンを好んで食べていたが、ある日カレーパンだと思って食べたものの中に入っていたのはカレーではなかった。

そのパンの中には挽肉と糸こんにゃくが入っていたような記憶がある。今思うと本当に糸こんにゃくが入っていたのか疑問だが、そう覚えているのだ。

もしかしたら、その頃に食べた春巻の餡と混同しているのかも知れない。それが何という食べ物かも分からないけど美味しいと思った。ピロシキという名称を知ったのは更にそのあとに母に教えて貰ってからだ。

その後、何度もピロシキを食べたように思うが、ピロシキという商品も言葉も、もっと言うと存在自体が母がたまに買ってくる菓子パンのグループの中でしか出会わなかった。もしかしたら母の造語なのか?なんだか変な名前だし…。そんな風にも思っていた程だ。


そしてその数年後、僕は手塚治虫の漫画の中でピロシキという言葉を目にし、ピロシキが一般に存在するものだと知り安心したものだ。

そんなことを、ふと思い出した土曜日の昼。