燻製を作る③

燻製を作り始めたのは一昨日のことだ。

一昨日から初めて燻製作りに挑戦したと言う訳でなく「今現在作っている燻製を燻し始めたのが一昨日」ということである。

燻すまでに肉を塩漬けにして熟成させる過程があるが、僕はここに多分3週間くらいの時間をかけているから、厳密に今回の燻製を作り始めたのは、3週間前から…ということになるのだろう。


さて、一昨日燻した豚肉であるが、一晩経った昨日の朝、ダンボール箱スモーカーを開けてみたところ、まだ十分ではなかった。煙による色付き方も浅いし、カラスミのように浸した日本酒の香りも飛んでいない。何より煙の匂いがまだまだ浅かった。

ということで、一日ダンボール箱のまんま放置し、昨夜遅くに帰宅したあと、就寝前に煙を発する薫材をダンボール箱に潜ませてからスヤッと眠った。




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出来上がりがこちら!
いや、厳密に言うとまだ出来上がりではなかった。

写真では匂いは伝わらないが、まだ「煙臭い」のだ。
経験のない人や、本当に軽く匂いをつけるだけの「もっと手軽な浅煎り燻製」しかしたことのない人には分からないだろうけど、出来立ての燻製というのはそんなに美味しいものではない。

燻した煙の匂いがまだ「匂い」であって「香り」ではないのだ。燻し方と保存方法にもよるが、僕は今回の燻の深さならばラップにくるんで2週間くらい寝かせる。この熟成期間を経てこそ、美味い燻製を口にすることが出来るのである。