22年の初夢

今年の初夢をまだ見ていない。

夢なんて言うものはいつも見ているのだけど(…ってこれは夢想家という意味ではなく)、いつもいつもあっという間に忘れていっているようだから、本当は既に何度かの夢を見ているのだろう。しかし、今年になってから何一つ夢の内容を覚えていないのだ。

初夢というのは1/1の夜から1/2の朝にかけての睡眠で見るものだと思っていた。今年になってふとネットで初夢について調べてみると、元来は大晦日から元日にかけての夢だったようだが、大晦日は夜通し起きて過ごす人が増えたことか「元日の夜の睡眠」という解釈も生まれたそうだ。

更に言うと、夢を見ない人もいるのでそんな場合は翌日でもいいので「一年の最初に見た夢」が初夢ということになるそうだ。なるほど、これは正しい!まさに文字通り「初の夢」なのだから。


ことしの元日の夜は酒を飲まずに早くに寝た。
ベッドでは文庫本を読んでいたのだが、大正〜昭和にかけて北海道の原野でヒグマと戦った狩人の手記だった。

年末に買ったこの本はとても面白いのだけど、ヒグマの獰猛さが恐ろしく、その描写に引き込まれてしまいそうだったので途中で本を読むのを止めた。恐ろしいヒグマが夢にまで出てきそうな気がしたからだ。

ちなみに僕は4年くらい前だと思うのだけど、ヒグマに襲われる夢を見た。夢の詳細は段々と忘れているが、ヒグマに襲われている中で末娘を心配する…という本当に怖い夢だった。目を覚ました時にも動悸しているくらい!こんな夢は二度と見たくない。これは「熊嵐」の筋を数日前に読んだ時のことだったと思う。


さて、懸念されたヒグマが夢に登場することもなく、それどころか僕はまだ今年の初夢を見ていない。夢の出来事で験を担ぐほどの「初夢信者」ではないが、演技のよい夢や楽しいか夢を見られるに越したことはない。

いい夢見ろよ!柳沢慎吾のような台詞を自分に言い聞かせながら、今夜は眠ろう。