寒い春

どうもこの春は例年よりも寒いような気がする。

今年の気温と例年の平均気温を数値で調べた訳ではないから「そんな印象」なだけなのかも知れないが、そんなふうに感じていることは事実である。

春を印象づける出来事のある日に天気が悪く、そして期待していたような気候ではなくて寒いと感じることが多いからだろう。

4月の頭の息子の引越のときは、2月並みの寒さだった。そして、一昨日も雨で暖かな初夏とは程遠い気候だった。

平日は会社でデスクワークをしているので、暑くても寒くてもその気候を感じ取る時間は本当に短い。気分も開放的ではないから、気持ちの良い気候であったとしてもその心地よさを充分には感じ取れていないはずだ。

要所要所の春らしい、いや、初夏の爽やかさを感じ取りたい時に限って爽やかでもなくむしろ寒いような日がこの春は多いのだろう。


そんな肌寒い休日の今日は、朝から農協に出掛けて胡瓜とかトマトを買ってきた。

4月になってから青柴漬を作り始めた。
予想出来ていた範囲ではあるがとても美味しく漬かったので、先日の上京の際に息子と平素から世話になっている友人に与えるために、その大半を瓶に詰めて持っていった。

これで僕のウチには青柴漬のストックは僅かになったのだけど、安価に漬けられてそのうえ美味しいものであれば、ためらうことなく多くの人にあげたいと僕は思っている。

それでも僕も日々の食事に食べたいので、今日は質のいい胡瓜をどっさりと買ってきて第二弾となる青柴漬を仕込んだところだ。

多めの塩で重石をして、一週間もする頃に紫蘇と生姜を加えてそこから二週間ほど熟成させると酸味と塩気が程よくこなれ、そして旨味と紫蘇と生姜の香りが爽やかな柴漬が出来上がる。この夏は何度、この柴漬を漬けるのだろうか。



暑い日は続かないが、ベランダ菜園の成長も順調だ。

ゴールデンウイークの後半辺りには収穫できるのだろうと思っていた紫蘇も既に摘み取れるくらいに育った。今日仕込んだ胡瓜には自作の紫蘇を加えるつもりだ。ふんだんに摘み取っても次々へと茂ってくるので、プランター栽培の紫蘇は本当に重宝する。買わなくても済むのだから。

そして、ついこの間まで小さな芽だったクレソンもだいぶ大きくなっていた。摘み取って食べるにはまだ早すぎるが、この成長ぶりをみているとあと二週間もすると食べられるようになるのだろう。

こうした菜園の成長を喜んでいると、春の気候を楽しまなくともあっという間に初夏になり夏になるのだろう。