柚子の再利用

冬至はとうに過ぎているし、もうじき節分を迎えようかという時期なのだが、今日は湯船に柚子を浮かべてみた。

そもそも僕は熱い風呂に長時間浸かって過ごすことが大好きで、熱い湯を張った風呂に4分の3くらいの蓋をして、風呂に浸かった状態でその風呂蓋のうえで本を読んだりスマホを見たりしている。実際、このブログも風呂の中で書いている事が多くある。

「熱い風呂に浸かるの好き」というのは冬で寒いからという訳でもなく、夏の暑い時にだって熱い風呂に浸かるのも好きだし、春も秋も変わらずに僕は頻繁に熱い風呂に浸かる。ひどく酒を飲んだりして風呂に入らない日というのもあるけど、平均してみれば一日あたり1.5時間くらいは湯に浸かっているように思うから、本当に僕の前世は水棲生物なのではないかと思う。

さて、こんな時期に柚子湯を楽しんでいるのは、なんのことはない余っていた柚子をしっかりと使い切ろうと思っただけのことだ。

年末に田舎の母から送られてきた自家栽培の柚子が果汁に乏しいことは以前こちらにも書いた。謙遜でもなんでもなく、絞って料理に使うには本当にカラカラの柚子だったので、その皮を料理用に干している。

皮を剝かれた柚子というのは惨めなものであっという間に更にカラカラに乾いていく。そりゃそうだろう。沢山抱えた種子を守るために果実や果皮があるのだから、その中でも守備の要となる果皮が奪われて白く柔らかなワタにしか包まれていない果実などひとたまりもないはずだ。

そんな惨めな柚子を台所の片隅に転がしていたのだけど、これを料理に使うはずもなくいよいよ捨てようか…という段階が近づいて来たので今日は「我が家の風呂場で成仏させてやろう」と思った次第だ。

ボコボコに皮を剥ぎ取られた柚子を熱い風呂に入れて僕も入湯する。そして、湯船の中でこのブログを記しているのである。