2024年夏のスパゲッティ

昨夜は酒を飲まずにメシを食べる日。休肝日というと聞こえはいいが、金曜日に飲みすぎていたため、酒がそれほど美味くないだろう…ということでのメシの日である。

酒も飲まないのなら、いっそ夕食も本当に軽いもので済ませてしまえば多少は痩せるのだろうけど、酒を飲まないなら食物で何かの満足感を得たい…というデブ心理が働きまくる始末だ。

昨夜はスパゲッティを食べた。沼津に来てからもう10ヶ月になるが、この間、スパゲッティとの接触頻度は随分と下がっていた。ガキと一緒にメシを食べていると、彼らは酒を飲まずに主食を必要とするものだから、それなりにスパゲッティを作る機会もあった。これが一人でのメシとなると酒を飲むことの方が圧倒的に多いのだから、スパゲッティの出番はない。

過去にもこちらに書いたが、僕はスパゲッティはメシであり基本的には酒との相性は実に良くないものだと捉えている。パスタを食べながらワインを欲しがることなどほぼない。同様の理由で接触頻度が激減した献立というとパエリアもそうだ。

パスタと比較すればパエリアの方が「麺が伸びない」という点から、スパゲッティよりも酒との相性はいい。僕は具材たっぷりでパエリアを作るので、ライスの部分を減らして具材を食べればしっかりとした酒の肴になる。…ならば、沼津に来てからパエリアなら作ったのかというとそんなことはなく、一度もパエリアを作ろうと思ったことすらない。今日のブログを書いていてパエリアのことを久しぶりに思い出したような具合…。

昨夜のスパゲッティは冷蔵庫の夏野菜をとにかく沢山入れたもの。オリーブ大蒜に大型ピーマン、オクラ、トマトと大量の紫蘇。そこにパルメザンチーズも加えたものだ。「夏野菜のスパゲティーニ」なんていうと外食の献立みたいに聞こえるが、余り物をぶち込んだだけの下宿料理みたいなものだ。

紫蘇が加わると有楽町の名店ジャポネのスパゲッティを思い出させる味になる。なんとも言えない大衆的というのか、昭和臭いというのか、とにかく上品さとか繊細さとは対極にあるような味わい。それと比べると、随分と格好をつけたよう上品な味ではあったが、夏らしいスパゲッティは美味だった。