昨夜はカレーライスを作って食べた。
夏らしく暑くなったから…ということも関係なくはないと思うが、僕は1年365日カレーライスを食べ続けた(過去を持つ)男である。カレーライスにも四季折々の楽しみ方があり通年の食物なのだが、周囲の盛り上げ方や元来が暑いアジアでの食物ということもあってか、夏のカレーもやはり美味い。
厳密に言うと、一昨日の夜テレビをつけていたら先日息子と食べた「エリックサウス」を紹介していた。番組では「南インドのカレー(というか料理)は野菜を多く使って油脂が少ない。そのためヘルシー志向の女性に人気…」みたいなことを言っていた。そのため、来店客の7割が女性とのこと。確かに僕たちが行った時も女性が多かったように思う。
そんなテレビ番組に触発された僕はマスタードシードとクミンをテンパリングして、そこにベランダから摘み取ってきたフレッシュこの上ない「カレーリーフ」を加えた。
カレーリーフは南天科の植物でインドでは生垣に使われるほど身近なものらしい。そして、その葉っぱを料理に加えるのだが、新しいものでなくては香り出しにも何もならないそうで、ちゃんとしたカレー料理人はカレーリーフを育てるようだった。
これは実際に僕が見たり聞いたりした話ではなく、単なるネット情報なのだけど、去年、近所のホームセンターに行ったら本当に小さなカレーリーフの苗木が売られていたので、そいつを買ってきて育てているのである。
1本買ってきた苗木であるが、寒さには強くないそうなので冬の間は室内に置いておいた。この春大きめの鉢に移し替える時に苗木は2本に増えていて驚いたのだが、そこは詮索もせずに現在はベランダで健やかに成長を続けているやつらだ。
この葉っぱを加えると俄然「本格カレー感」が高まる。よく炒めたスパイスに缶詰のトマトや数日前に作った煮豚の茹で汁や夏野菜の南蛮漬けなど、簡単に言うと冷蔵庫の余り物を具材として加える。来週から旅に出る予定なので、そろそろ冷蔵庫も整理しておく必要があるのだ。
今回のカレーライスもそうだが、僕はカレーライスに生玉子を加えて食べるのが好きだ。これは実家での子供の頃からの週間によるもの。毎回、玉子を入れていたわけではないが、入れることも多くあった。
自作のカレーは玉子を落として味が決まるように調味することが多いし、味がぼやけるようならウスターソースを加えたらいい。カレーに玉子という食べ方は「らっきょう、福神漬け」を加えるのと同レベルの「カレーに添えて美味しいもの」だと思っている。
カレーライスに玉子…というと、大阪のインデアンカレーが好きだ。丸の内にも店があるので、東京に出掛けると食べることもある。
先日、このインデアンカレーについて書かれたブログ記事を見た。関東の人が「カレーに玉子を加えるのは関西の悪癖」みたいなことを書いたものだった。食べ慣れない人からすると、生玉子はカレーの味を薄める要因にもなろうし、そもそも玉子かけを好きではない人もいる。
ただ、インデアンカレーでは玉子かけがごく普通に適用されているし、玉子をかけて食べている人も本当に多い。別に玉子をかけることを強要されるわけでもないのだから、こんなやつはインデアンカレーに来なければいいだけだ。
※写真は23年3月の訪問時の時のもの。もう1年半近くインデアンカレーに行っていないようだ。
そう言えば、少し前に「カレーに添えると美味しくなるものの第一位はチーズ」とのネット記事を見た。チーズというのはコクと旨味があるので、そうした味の変化を否定しないが、何にでもチーズを加える馬鹿な食べ方には辟易とする。それでいて、「とにかくチーズトッピング勢」はナチュラルチーズの発酵の香りやピリッとくる刺激的な味わいなどには否定的な者が多い。そのうちに日本蕎麦にもチーズを加えて食べるようになるのだろうね、そういう馬鹿は…。