昨年の夏は「18切符で東北に旅に出ていたり」「ベランダが封鎖されたことに閉口したり」しているうちに、9月の頭には沼津への転勤辞令でたり…そんなことでバタバタしていると完全に梅を干す機会を逸していまい、冬になってから梅を干すような有様だった。
去年漬けた梅はまだ食べていないから、そうした製造過程での不手際が本当に味を左右するのかどうかもまだ知らずにいる。しかし、やはり梅は夏の間に暑い炎天下に干したいものだ…なんてことを言いながら、今年も「土用干し」は出来ず、不手際と言えば不手際が2年続いている…。
そんな訳で、少しでも夏の土用から近いうちに梅を干しておこうと思い、旅から戻った翌日(8/11)に梅を干した。
こちらの写真は干し始めから3日経過する様子である。水分たっぷりの梅がだんだんと萎れてゆき酸味や塩分も凝縮されていく。毎年のように見ている光景なので特に珍しくもなく、そしてつつがなく今年も梅を干す作業は完了した。
梅を干した最初の夜は23時頃から結構な雨が振り始めた。ベッドで眠るとも眠らんともつかないウダウダ時間を過ごしていたのだが、雨音に気がついてすぐに梅を室内に避難させた。
そして最終話となる昨夜も21時頃から雨が振り始めた。これにも気がつけたので室内に移して今日も日中は一日室内干ししていた。
両日とも夜に降った雨は数時間であがったようで、朝になると雨が降ったことすら分からないくらいに外は乾いていた。
こうした「知らない間にダッと降る雨」があったから、ベランダ菜園の植物たちも旅の留守中に元気に過ごしていたのだろう。
夕立が来るようになると、夏もいよいよ深まり、秋の始まりを感じさせられる。一週間前には立秋を迎えているのだから暦の上では「既に初秋」なのだ。しかし、暑さは衰えることなく夏のような残暑が続く。しかし、夏の旅から帰ってきて僕の夏の楽しみも大凡終わった。
過ぎた夏を惜しみ、楽しかったことを反芻しながらも、次の季節を楽しんでいきたい。