紙工作

今日、明日は全国的に暖かくなるそうで、僕の住む静岡県では20℃くらいになるようだ。最高気温とは言え20℃の中でコートを着ているのもおかしいが、最低気温は3℃だったりするので、何を着るのがベストなのか迷ってしまう。

立春を迎えてから春が近づいていることを感じるような日も増えた。「気候的にそういう時期、そういう日」だからこそ、先人たちが2月の頭には立春を制定し、二十四節気を決めたのだから、ここ最近が春めいて来るのも当たり前のことなのだろう。しかし、季節の移り変わりには(その流れの早さを含めて)驚かされることが多い。

さて、徐々に春が近づいている。まだ冬の寒さが残っているうちにやっておきたいことがあった。

何かの荷造りではない。一昨日の夜に自宅の空箱を使って作った「貧乏スモーカー」である。

僕が若い頃から燻製に親しんでいることは過去にこのブログに書いた。

https://datetaira.hatenablog.com/entry/2020/10/07/220214

この10年は、郊外に出かけて盛大に枯木や流木を燻して燻製を作る…ということはしておらず、貧乏スモーカーを作ってはベランダで慎ましやかにちまちまとしたものを燻って楽しんでいる。

自作の燻製と市販の燻製だと、まず煙臭さの濃度が違う。ほのかに芳香が漂う程度の燻製も好きな人がいるだろうけど、火事現場から帰ってきたの?っていうくらいの強烈さを持った手製燻製の方がまず酒に合う。これは比較にならない。

そんな貧乏スモーカーにも僕なりの工夫は施されていて、煙はなるべく逃さずにでも煙を発生させるチップの火が消えることのないように「通気口」が設置されている。

段ボール2箱による二重構造で、パカッと口を開いたところに食材を並べて数日燻す。この数日というのは、夜寝る前に燻し始めると朝には燻煙剤が燃え尽きて火が消えている。これを2日か3日続けるということで、数日間ずっと燻している訳ではない。

貧乏スモーカーではあるが、これから燻製を始めるか!なんて息巻いてみたが、燻煙剤を入れる空缶がないことに気が付いた。

段ボール製のスモーカーに燻煙剤を入れるのだけど火がついたりしないように、空缶の中に燻煙剤を入れて延焼することを防ぐのだ。…と思っていたら、我が家には空缶がなかった…。

沼津に来てから日々の生活で出てきた瓶、缶、ペットボトルの類はすぐに捨てている。沼津という町はゴミの分別にやたらにうるさいくせに回収頻度は多くない…という市民に指図だけしてサービスはろくにしないというダメな町だ。こんなところで快適に過ごすにはこちらもそれなりの工夫をしなくてはならないのでゴミは溜め込まずに少量ずつにしてすぐに捨ててしまうのだ。

まあ、しばらく暖かな日が続くから、この次に冬っぽい日になる時に燻製をすればいい。天気予報を見ると次に冬の寒さが来るのは10日くらい後のことになりそうだ。

当たり前のことではあるのだけど、春が着実に近づいてきている。