不味いものを食べる

平素から、ものを食べてそんなに不味いと思うことはない。美味いと思わなくても「これは…う〜ん…」ということが滅多にないのだ。

しかし、今夜はその味を残念に感じるものに出会った。出会ってしまった…と言うのが正しいかもしれない。

それも自分が作ったものなのだから、猛省を自らに促すほかないようなものだった。


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以前作ったベーコンを卵と焼いたもの。
そして、糠漬けというとにかくシンプルな献立で、今夜はウイスキーを飲んでいる。

不味いものについて挙げるのだけど、まずはベーコンについて。
仕込みの段階で敢えてドライな熟成期間を延ばしてみたのだが、思いのほか肉がカチカチになっていた。多少の水分を補おうと思ったときに「カラスミは日本酒で戻すから、日本酒につけても美味いだろう」と思ったのがいけなかった。

変な意味で酒臭く、甘みがある「軟弱なベーコン」に仕上がってしまった。

カリカリに熱を入れれば、酒の甘さもコクになるだろうと軽く考えていたが、そんなに甘いものではなかった。ベーコン自体には「変な甘さ」があるのだけど…。

やはり、ベーコンはシンプルに塩漬けにするだけで仕上げたものをのほうが美味しい。余計なことが外連味となって、せっかくの熟成期間から燻煙の手間も台無しにしてしまったように思う。反省するより他にやることはない。



そして糠漬け。
このところ、とにかく良質な胡瓜(スーヨー)を安価に手に入れている。この胡瓜自体は本当に美味い。野趣溢れた豪快さもありながら、繊細な甘みもある美味さだと思っている。

しかし、この美味い胡瓜を糠漬けにすると残念なくらいに不味くなることに気がついた。

糠床が夏に非行に走ったまま、未だに社会的に更生できていなくて、とにかく野菜のアクが満載の糠床になっていると推察される味だ。簡単に言えばニガいのだ、胡瓜が。

これは簡単に要因が思い当たる。

糠床に更生を促しながらも、その後もスーヨーばかりつけているのだ。野趣溢れるスーヨーは苦味成分となるアクもたっぷりと含んでいるに違いない。そのアクがたっぷりと滲み出した糠床で漬けるのだから「アクの味」になるのももっともなことだ。

美味い胡瓜が手元にあるのだから、その胡瓜ばかり、と言うか胡瓜オンリーに近い糠漬けライフを送っていた事の「ツケ」のようなものだと捉えている。

本当は数日前から糠漬けが不味いことには気が付いていたのだけど、どうにも認めたくなかったのだ。しかし、今日のフレッシュな糠漬けを食べたときにすら苦味を感じるような有様なので、認めざるを得ない…というような潔くない反省なのだけど。

贅沢品中心の食生活を送っていて痛風に苦しむ結果を招いたようなものだと思おう。やはりバランスと多様性が大切なのだ。


久しぶりに「美味いとは思えず、残念な気持ち」になった土曜日の夜。自らの文化活動のためにも、しっかりと改善策を考えていきたい。