昨日は朝からお客さんのイベント挨拶があったので静岡まで車で向かった。30分くらいの挨拶のためだけに片道60分以上の運転をするのも馬鹿らしいので、静岡に行く時は買い物することが多い。
昨日買ってきたのは、枝豆、オクラ、ピーマン、椎茸。椎茸は季節感の無いものだが、それ以外は夏の味覚そのもの!と呼ぶくらいに旬の野菜である。
「夏野菜」というと、トマトや胡瓜という人もいる。僕も昔はそんなふうに思っていたこともある。きれいな水の流れる小川で冷やされたトマトと胡瓜。かぶりついた野菜の美味いこと!…なんていうのは割と嘘だ。
宮崎駿のマンガ映画の描写が素晴らしいので、真夏の暑い盛りの野菜の代表格がトマトと胡瓜のように「間違って刷り込まれて」いるが、これらは春から初夏の方が美味い。真夏の胡瓜は肥えたものが多く、ズブズブの種の部分も増えてくる。トマトも春から6月半ばくらいまでのものが本当に美味しい。
ハウス栽培の季節など関係のない野菜を買い求めていると、食材の旬に気付くことなど出来なくなるのだろう。この間もスーパーの野菜売り場にいたら「鍋をやるなら白菜がいるわね、あら!ここは白菜が置いてないわ、ダメねぇ…」みたいなことを僕に聞かせるかのように大声で喋っている人がいた。僕よりも年上の年寄り女だ!
台所仕事は女性のもの、なんて古臭いことを言うつもりはない。基本的に「美味いものを作るのは男性の方が長けている」ということを信じているから、こうした馬鹿女がいても仕方ないのかも知れない。この女の作る料理が美味いはずなどない。
農協(と言っても千差万別ではあるが…)に出掛けて野菜を買うと、野菜の旬が如実に見えて本当に面白い。少し前までは売場の多くを占めていたトマトも胡瓜も昨日は僅かしかなかった。そして、少しだけ売られていたそれらはどれも大して美味くもなさそうな元気のない野菜だった。
トマトと胡瓜の旬が去った。夏が一段階、進んだな…。梅雨もそろそろ終わり、夏の盛りがやってくる。買ってきた枝豆を食べながら、そんなことを思った。