紫蘇について

このところ、紫蘇についての記述が多い。
実際、紫蘇について気になることが多いのだから仕方のないことだ。

この週末は友人が来訪し、ともに酒を飲んで楽しく過ごしていた。そんな友人にも見せびらかしたのだが、紫蘇の成長が早い!


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種を蒔いてからだいたい3週間。
蒔いた種が一粒残らず芽を出しているのではないか?と思うくらいに大量の芽が出てきた。そして、出て来た芽は毎日毎日大きくなっている。

ついこの間、カイワレ大根みたいな芽が出て来たと思っていたら、あれよあれよと四葉になり、そして今では六葉に成長した。

カイワレ大根みたいな時には丸かった葉っぱも少しずつ紫蘇特有の形に近づいてきているし、何よりも驚くのが既に紫蘇の香りがすることだ。

プランターのそばにしゃがみ込むと、本当に淡い匂いだけど紫蘇の香りがする。これらが無事に育ってベランダのプランターで紫蘇を取ることが出来るようになれば!なんと素晴らしいことか!



…さて、ベランダで栽培しているものだけでなく、その他、紫蘇について記しておきたい。

僕は紫蘇をよく買うのだけど、フレッシュで美味しく食べられるのはせいぜい一週間だ。萎れて香りも薄くなり始めたものは昔は醤油漬けにしていた。

これは「立原正秋」の影響で、そうして醤油漬けにした紫蘇で握飯を包んで食べると美味い、なんて書かれていたので何年にも渡って古くなった紫蘇は醤油漬けにしていたのだが、そいつがどうにも美味しくない。

立原正秋が本当にこれを美味いと思っていたのかも疑問に感じる。まあ、氏の食物評の中に「烏賊の塩辛だったか鱈子」にタバスコをかけて食べるのが美味…とか書かれていたものもあった。人にはそれぞれの味覚もあるものだ。だから、人の言う美味い不味いを鵜呑みにしてはいけない。

この数年間というと、古くなった紫蘇の葉はラップとかかけずに冷蔵庫で放置する。数週間経つとパリパリに乾燥したカリカリな紫蘇のドライ葉っぱが出来るので、これを軽く砕いて瓶に詰めて保存している。

瑞瑞しい美味しさは当たり前のようにないけれど、何かの料理に紫蘇をどうしても足したい時とか七味唐辛子を自作する時に重宝する。これを知ってからは本当に醤油漬けは作らなくなった。

そんな紫蘇の葉の醤油漬けだが、まだまだ沢山残っている。そのうちの一部をこの春、冷蔵庫でドライ紫蘇の葉にしてみた。醤油を含んでいるのでなかなかドライにはならなかったが…。

その「醤油ドライ紫蘇」をこの休みに友人に振舞ったところ、大変好評だった。大量に残っている醤油漬けは、今後時間を見ては「醤油ドライ紫蘇」に作り替えていきたいと思っている。