夏が逝く

このタイトルで過去にもこのブログに記事を書いたこともあるような気がするのだけど、今年も夏が去っていく。

ブログというものは一応、ウェブ上で全世界に発信されているものなので、害もなく毒にもくすりにもならないようなことを書き連ねているのだが、そうすると僕の日々の生活で「青虫のこと」とか「食べた食事のこと」とか、そして「季節の移り変わりに思うこと」なんかを書くことになるのだ。

 

僕がこのブログに何度も、そして毎年のように書いているはずの「夏の終わり」については「立秋を迎える8月の下旬」に一度体験する。これは暦に従うことを重んじてみると仕方のないことだ。

そして、その次に夏の終わりを感じるのは「お盆や夏季休暇で集まった親戚とか友人が去っていく時」。これは大勢の人が集まって楽しい夏のひと時を過ごして、そんな夏が終わる寂しさを感じる時のことだ。

そして、その次に夏の終わりを感じるのは「8月が終わって9月になる時」だ。これは少し前のこのブログにも書いたと思うのだが、子供の頃の夏休みが終わる感覚が身体に刻まれてのことだろう。

そして今日僕はその次の「夏の終わり」を感じていた。

 

この夏、息子とのふたり旅で使用した「青春18切符」がまだ余っていたのだけど、そいつを使わなくてならん!とは一月も前から心のどこかでは意識していた。

しかし、まだ2回分も残したままで「18切符使用期限最終日」となる今日を迎えたのだった。

そんな訳で、僕は今朝から最後の18切符を消費するために殿舎に乗っていた。

世の中には「乗り鉄」という人たちもいて、電車に乗っていること自体を楽しむ人もいるが、僕はその境地に達していない。

たっぷりと時間があってそいつをゆっくりと贅沢に消費したい「夏季休暇中の僕」とは違うのだ、今日は。

出来ることなら素早く移動して楽しい場所に行ってみたいのだけど、其れを許してくれないのが18切符旅である。