今年は春らしい暖かさになるのも遅かったように思うし、僕の食卓に春全開の献立が上るのも例年と比べると遅かった。
春から夏にかけての美味いものとして、僕は「青い豆」を挙げる。なにもこれが代表格な訳ではないが、4月から夏の盛りに至るまで僕の食生活を楽しませてくれる食材である。
今年はゴールデンウィークの始まりに東京で娘たちと一緒に空豆を食べた。それを皮切りに何度も空豆を食べたが、そろそろ枝豆も安価に出回ってきた。
枝豆は夏のの暑さも盛りを迎えて残暑に至る頃に安く出てくる茶豆が人気である。穀物のようなコクのある茶豆が美味いと思うが、青い野菜をたべているという香りの強い枝豆もそれはそれで美味い。これらは別の食べ物だとしても、僕の中では「初鰹と戻り鰹」のような感じで、別のものとしてそれぞれの良さを感じ取るほうが枝豆をたのしめるもの…と捉えている。
この数日、僕は枝豆の味を楽しんだ。写真に残したのは2日分だが、今週は3日連続で枝豆を食べていた。これは安価に買ってきた枝豆の量が多かったので3日に分けて食べたというだけなことで、何も3日間ぶっ通しで食べたい程の美味い枝豆を出会った訳ではない。
しかし、食べたくなくなるか?というと、そんなこともなく、毎日喜んで食べていたのだから、それなりに美味い枝豆であり、僕も相当に枝豆好きなのだろう。
グリーンピース〜空豆〜青い枝豆〜茶豆。こうした主役級の青い豆たちに加えて、スナップエンドウやらインゲンも美味しい。青臭いということで嫌う人もいるかも知れないが、その青臭さを僕は爽やかな香りと捉える。暖かくなり暑くなっていくこの季節に食べる「青い豆たち」は本当に美味しい。